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日本の選挙の歩み

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senkyoken

選挙権は当たりまえじゃない!!

今は、当たり前に感じる選挙権。
誰もが20歳になれば、投票する権利を得て、誰でも好きな人に投票できますね。
当たり前すぎて、「今更、何言ってんの?」レベルですが、
これは、それほどに日本という国が平和で、
かつ平等になるように制度が行き届いているからなんですね(^_^)

僕はね、こういった日本にしてくれた、かつての日本の政治家や専門家たちに
本当は感謝しなければいけないんだなと思うんですよ。「本当にありがとうございます」って。

200年前までは日本も独裁国家

だって、よく考えてみてください。
日本は200年前は、まだ徳川幕府があったんです。
徳川家という一族が、日本の政治を行っていました。
いわゆる徳川家の独裁国家です。
江戸時代は、徳川家の独裁国家でも、
泰平の時代が続いた訳ですから、
現在の北●鮮のような独裁国家とはちょっと違います。

ま、僕は江戸時代は、日光江戸村くらいしかいたことないし、
北朝●にも旅行したことないので、どっちが幸せなのかは正確には分かりませんがね。一般的には、徳川家の江戸時代は平和でした。

そんな中、1849年に有名なペリー提督が来航してきましたね。
当時の状況を、街の方はこう話します。

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お、おう。(^_^;A
チャラいけど、黒船の凄さは伝わってきましたね。

まあ、今までに見たことない黒い戦艦で
ペリーが「開国をしろー」と言いに来た訳です。

ペリーもね、背がすごい高くて、威圧感のあるタイプだったらしいです。
当時の浮世絵職人が、ペリーの絵をこんな感じで書いています。

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相当、鼻の高さにびっくりしたんでしょうね。
だから、当時の徳川幕府もかなりオロオロしました。

もしペリーが威圧的じゃなかったら、歴史は変わっていたかもしれません。

でも、実際はこうはいきませんでしたね。
ペリーは日本と交渉をするにあたり、事前にたくさん研究をしてきました。
その結果、「日本人は礼儀正しいけど、権力に対しては態度が小さい。それなら脅すしかなくね?」とペリーは考えたと言われています。
だ、か、ら、「開国してくださ〜い」は絶対になかったわけです(笑)

(やべえ。思ったよりもペリーに説明を使ってしまった……)

さて、真面目な話。
日本は鎖国から開国へと向かいます。時代が激変をするわけですね。

ペリーが来たことで、オロオロし始めた徳川幕府に対し、

「情けない。日本の一大事なのに。
幕府がそんなんでどうする。ふざけんじゃねぇ!」と思う人たちの
倒幕(幕府をやっつけろ!)という動きが出てきます。

代表的な人だと、西郷隆盛や木戸孝允、大久保利通などですね。

こういった地方の、徳川家とは別の角度から国を想う人たちが結集して、
「幕府を倒そう!新しい国を作ろう!」と戦うのです。

この時、彼らは次に変わる政治の在り方とはどういうものなのか
色々と勉強をしていました。
そういった中で、ヨーロッパの政治の在り方を、
実際に現地へ人を派遣して、生で見て、聞いて、感じてきたんですね。
そこで彼らが感じたことは、こうでした。

「今の日本もヨーロッパのような政治をしなければならない。
さもなければ、世界に飲み込まれて、日本が日本でなくなってしまう。」

その結果、明治維新が起きるわけです。

大日本帝国憲法の制定

、、、と、ちょっと歴史的背景が長くなりましたが
もうちょっと続けますね。
選挙権の獲得は歴史に左右されながら
色々な先人たちの英知と努力で出来上がりました。

そこを理解してほしいんですね。
当たり前にするまでには、凄まじい歴史があるのですから。

明治維新が起こり、幕府がなくなっても、
国民は、すぐには選挙権が獲得できた訳ではありませんでした。
そもそも、明治初期には国会がなかったんですね。
地方では府会というのが1878年に設置されるんですが、国会はなかった。

国会がないということは、国民から選ばれた国会議員もいない。
じゃあ、誰が政治をしていたかと言えば、
幕府を倒した人たち(新政府軍)が政治をまとめていたんですね。
大久保利通や木戸孝允など。
彼らが内輪でこうしよう、ああしようと話していた。

そこで、やはり対立が生まれる訳です。
みんなそれぞれが、これからの国をどうするか真剣に考えていました。
ですから、それぞれ自分の国の考え方があったんですね。

「外国と積極的に貿易をしよう。」とか、
「いやいや、国の中で産業を作り、国の中から育てていく方が先でしょ。」とか。

そういった対立で負けてしまった西郷隆盛や板垣退助が政府から去ります。

去った彼らは思うわけです。

「やっぱ意見を話し合う場が必要だろ、今の状況、まじでおかしいわ。」

という考えが強くなります。

これが世に言う「自由民権運動」の始まりですね。
最初はね、小規模でした。

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しかし、西郷隆盛のある事件を機に、この運動は大規模なものへと変化していきます。

それが西南戦争です。
今までの政府のやり方に不満を抱いていた人たち。
すなわち、江戸時代では武士だった人たちからなる士族と呼ばれる人たちが、

「なんで自分たちの身分がなくなったのよ。
いきなり商売やれとか言われても、わからんし。
そんな無茶ぶりする政府って何なの?は?」

とめちゃめちゃ腹立ってました。
そこに西郷隆盛が参加することになり、勢いづきます。
この戦争では多くの人たちが血を流すことになりました。
西郷隆盛たちは政府軍に負け、西郷隆盛も自害します。
西郷隆盛は負けはしましたが、この結果は、その後の自由民権運動に大きな影響を与えました。
西南戦争の中心だった士族(江戸時代では元々武士だった人たち)がこう感じるようになるのです。

「武器を持って、血を流しながら主張するにも限界があるんだな。
今度からは、言論の自由を以て、主張をして戦っていこう。うん、そうする。」

こうして、負けた士族たちは自由民権運動へと参加していきます。
その規模はどんどん拡大していきました。

このように、時には武器を持って、時には色々な意見のぶつかり合いを経て、
日本は国会という主張のぶつかり合いの場を作るために動いていきます。

そして、ついに、、、、
1889年大日本帝国憲法が制定されました。
ようやく国会という話し合う場が開設されたのです。

その翌年の1890年に、ようやく国政における選挙権が出てきます。
議会に参加する議員を選ばなければいけませんからね(^_^)

しかし、そのときの選挙権資格は、はっきり言って、不平等もいいところ。

1890年の選挙資格条件
・25歳以上の男子
・直接国税15円以上を納めている

僕個人的には、つい50年前までは士農工商という身分制度があったのだから、
無理もないのかなぁって思う部分もあります。
まずは徳川家の、いわゆる独裁政治が終わり、
その後の議会がなかった状態から見れば、
選挙が行われるようになるというだけでも、大きな一歩なのかと思います。

確かに、この条件を満たす者が
全国で1%未満だったというのも事実なんです。
全然平等ではなかった。
ただ、初めて選挙権が出来てからは、少しずつ条件が緩和されていくだけです。
これは本当に大きな一歩なんですね。

納税制限の撤廃。でも、まだメンズだけ。

徐々に、立憲君主としての運営を慣れてくると、
選挙権の納税条件を緩和していきます。
緩和すればするほど、当然対象となる選挙民は増えていきます。

1900年に納税額10円以上に引き下げ。
1919年に納税額3円以上に引き下げ。

そして、ついに
1925年には納税条件が撤廃されました\(^o^)/

1925年の選挙資格条件
・25歳以上の男子

しかし、投票できるのはメンズだけ
そう、女性はまだまだ政治へ参加することはできませんでした。

もしこの時代に田嶋陽子が生まれていたら、大変だったでしょうね。
どうかタイムマシンが完成しても、
田嶋陽子がこの時代に行けませんように((((; ゚Д゚)))
tajima

女性が選挙へ参加できるようになるのは、
第二次世界大戦後の1945年からです。
ご存知のとおり、先の大戦により日本は敗戦し、
GHQが作った日本国憲法が施行されました。
そこで初めて、女性への投票権が認められたのです。

僕個人の意見で言えば、
この日本国憲法を100%素晴らしい憲法だとは思いません。
しかし、今のような選挙権を認めた意味においてはすごく評価できると思います。

こうして今のように、
誰でも20歳になれば、好きな候補者へ投票が出来るようになったのです。

 

まとめると……

何でもそうですが、
何もない状態からひとつを作り上げるのは本当に大変なことです。
ゼロから1を作る。これが一番大変な作業です。

選挙権もそうです。
色々と制限はありましたが、まず選挙権を勝ち取ることが
一番大変でした。そこには多くの命が消えていったのです。

今、世界を見てみても、
独裁国家へと立ち向かい、
国民が武器を持ち闘っている国々がたくさんあります。
かつての日本と同じように、そこには血が流れ、
多くの命が消えていっているのです。

そこまでして、突き動かすもの。

それは、

自分たちの国は自分たちで決めるという想い。

その想いを実際に行動で起こす方法として
選挙権があるんですね。

日本を生きてきたご先祖たちの想いを
僕らは見す見す放棄してはいけないのです。

だから、必ず選挙の投票日は、投票をしましょう!

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